小学校1年生が近づいてくると、だんだん子供の英語学習のことが心配になる親が増えてきます。従来の教科であれば教授法も確立されているので、あまり問題をも感じないかもしれませんが、新しく学校で英語を学ぶとなると様々な疑問が浮かんできます。日本では小学校で英語教育が義務化されてからまだ3年しか経っていません。
英語学習の質の高さは教師の能力、カリキュラムの適切さ、生徒自身の個人的な能力、その他多くの要因によって決まります。2019年の文部科学省の調査によると、小学校教員のうち、英語の免許状を持っている教員は全体のわずか6.3%でした。まだまだ学校現場の英語教育は力不足であるといわざるを得ません。では、学校が始まる前に英語学習をスタートした方がいいの?今日は就学前の英語学習について考えてみたいと思います。
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2019年に3歳〜6歳の子供を持つ親700名を対象に実施された、玩具で有名な株式会社バンダイの「習い事に関する意識調査」では、子供が習っている習い事の4位に英会話が入っており、日本では英会話は習い事をしている子供のうち約5人に1人が習っているという結果になっています。
英語学習をオンラインでするメリット
しかし、幼い子供を英会話教室に通わせるのは、物理的な送り迎えが必要になったり、親の負担も大きいという問題があります。その点、オンラインによる英語学習は隙間時間を活用でき、気軽に取り組みやすく、費用面でもリーズナブルな傾向にあります。
また、オンラインでは子供はレッスン中、母国語を使わずに、ネイティブスピーカーから直接英語を学ぶことができます。ネイティブスピーカーから直接英語を学ぶことは、学校教育が始まる前に子供の英語レベルを引き上げることができるという大きなメリットがあります。
ノバキッドは子供のための英語オンラインクラスにゲーミングの手法や物語を取り入れるなど、先進的な取り組みを行っています。「様々なゲーム形式や学習の進捗に応じた報酬システム、親が子供の英語学習の進捗状況を確認できるユーザーフレンドリーなインターフェースのおかげで、家族全員が子供の英語の通信教育の成果と満足感を味わうことができます」と経験豊富な教師であるとともに、ノバキッドの教材開発責任者であるエイミー・クロレベーツカヤ氏はコメントしています。
英語学習をオンラインでするデメリット
以上のように、オンラインクラスを上手に活用すれば、学校が始まるまでの間、子供たちを退屈させることなく、小さい頃から英語好きすることができます。幼ければ幼いほど、子供の脳は情報を吸収しやすいことは広く知られています。就学前にオンライン英語学習を熱心にすれば、膨大な知識やスキルを持った状態で学校に入学し、周囲の子供よりも英語学習で一歩リードすることも可能になるかもしれません。ただしオンラインクラスにはデメリットも存在します。
想像してみてください。あなたの子供はオンラインクラスですでに2年間英語の勉強を続けています。そして入学後、学校の授業に興味が持てないことに気づきます。なぜならアルファベットや冠詞は1年半前に既に学習した内容だからです。「もう知ってるよ」と、退屈して授業に参加しないので、同級生からはやがて傲慢だと思われてしまいます。同級生と喧嘩するのは良くないですし、他の子供達との社会的な繋がりも絶たれます。これはオンライン学習の大きな弊害になるかもしれません。
オンライン学習とオフライン学習を組み合わせるのがポイント
一番良い方法は、オンラインとオフラインを組み合わせることです。適切なスケジュールで組まれたレッスンを受講することで、学校のプログラムに順応しながら、同時に何か別のことを勉強することができます。例えば、リスニングやネイティブスピーカーとの会話など、学校の授業ではカバーできない経験が得られます。
オンラインツールが教育の分野で幅広く導入されていることを考慮し、多くの専門家がオンラインとオフラインの組み合わせこそがこれからのスタンダードだと考えています。今日ではデジタルテクノロジーの進化で、以前は想像さえできなかったことが可能になりました。家にいながら多くの情報にアクセスできるだけでなく、一つの教室に集まらなくても世界各地の何十人もの生徒とコミュニケーションをとり、授業を行うことができます。しかし、伝統的な教育の原理原則が無くなる訳ではありません。
例えば、先生との生のコミュニケーションに代わるものはありません。いずれにせよ英語のオンライン幼児教育を検討する際は、子供の意見を聞き、オンラインクラスに対する反応を観察し、パソコンやタブレットを使う時間を楽しめているかどうかをしっかり確認する必要があります。無理やりオンラインクラスを押し付けるのも良くありません。子供達の英語への拒否反応が強くなってしまい、英語を学ぶ意欲を失ってしまう可能性があるからです。
子供の英語教育で最も重要なのは、「英語は楽しい!」と思わせる環境作りです。期待するあまりに、難しいものを強要したり、長時間勉強させたりすることは、子供には逆効果です。特に子供が英語に興味を持ち、ゆくゆくは自発的に英語に触れようとしていけるような環境作りが、親ができる一番の貢献です。オンラインクラスでなくとも、英語の絵本のオーディオを一緒に聴く、英語の音楽を聴く、英語のアニメーションを観るなどで、英語が日常にある環境を家庭で作ってあげられるといいですね。