子供の英語学習、特にヒアリングのトレーニングに便利なのがポッドキャストです。ポッドキャストはラジオやCDに似たものと理解されますが、一言でいうとスマホやパソコンで聴ける無料音声コンテンツのことです。ダウンロードしておけばインターネット環境がなくても音声を再生して聴くことができるので外出先などで利用するのにとても便利です。ジャンルもニュース、政治、ドラマ、歴史、などとても幅広く英語教材として活用している大人も多くいます。このポッドキャストを子供の英語学習に活用しない手はありません。今日は子供の英語学習に適したポッドキャストの選び方とおすすめの子供向けコンテンツ3つをご紹介します。
ポッドキャストがなぜ子供の英語学習に向いているのか
英語でポッドキャストを聞くことには子供が英語を学ぶ上で多くのメリットがあります。なぜなら、ネイティブのイギリス人やアメリカ人の発音を直接耳にすることで、リスニング力を鍛えることができるからです。子供の興味関心に沿ったコンテンツを選ぶことで自然な形で英語が子供の耳に入ります。教育向けのコンテンツも充実しているので子供の年齢や英語レベルに応じて選ぶとよいでしょう。
ポッドキャストの選び方のポイント①年齢
0歳-5歳
この時期は子供にとって英語と日本語の区別がまだはっきりつかない時期です。英語は外国語としてでなく、たくさんある音の中の1つとして英語が認識されるので、あまり教育的に難しいことは考えず、「英語の音にとりあえず触れる」というような感じでコンテンツを選ぶといいかもしれません。
6-12歳
この時期は日本語の理解も進み、脳がスポンジのように言葉を吸収し、記憶力も増す成長期なので、「聞き流す」だけのポッドキャストに加えて、文法を意識した内容や文字内容が加わったものを選ぶとより学習効果が高まるはずです。また9歳以降は脳の80%が完成していると言われています。子供の関心に応じたコンテンツを選ぶと、英語を無理やり勉強しているのではなく、好奇心をもって子供が英語を学ぶことができるでしょう。
13歳以降
中学生以降になると主教科の1つとして英語が学校教育の中で大きな位置を占めてきます。
関心あるものを中心に選ぶことを大切にしつつ、学校の勉強の補助教材となるようなコンテンツを探し、単語やフレーズを覚える練習にポッドキャストを活用できるかもしれません。通学中や昼休みの空き時間にさっと聞けるような短い時間で完結するものを探すのもおすすめです。
子供向けポッドキャストの選び方のポイント②内容
子供が英語のポッドキャストを聴くことは単に外国語を学ぶだけでなく、外に広がる世界について、新しく、深い知識を得るチャンスでもあります。子供の興味に応じたものを選ぶことが大原則です。お子さんは車が好きですか?車についてのポッドキャストを聴かせるのもいいかもしれませんね。あるいは宇宙に興味がありますか?その場合は、NASAが提供するポッドキャストを聞くのもいいですね。この他ありとあらゆるコンテンツのポッドキャストがあるのでぜひアプリをダウンロードして気軽に検索してみましょう。ポッドキャストの大きな利点はYouTubeと同様に無料で楽しめることがあります。
おすすめの子供向けコンテンツ、TOP3
英国のTVラジオ放送局「BBC」が提供するポッドキャストです。童謡から昔話、音を使ったゲームなど幅広い内容から子供の年齢や英語のレベル、興味に応じてコンテンツを選ぶことができます。各ストーリーの長さも15分という比較的短い時間なので集中力を切らすことなく聴ける構成になっています。
2.セサミストリート
アメリカ発のテレビ番組で日本でもおなじみの「セサミストリート」が提供するポッドキャスト。英語を学べるだけでなく、ハロウィンやバレンタインデーなどアメリカの年間行事についてもテーマにされているので、外国文化を理解する上でもおすすめのコンテンツです。
TED Talkは世界中の著名な科学者や経営者、リーダーたちがさまざまなテーマについて短い講演を行う番組ですが、子供とその家族を対象にしたコンテンツがポッドキャストでもあります。子供が興味をもちやすい、「宇宙」、「生物」、「科学」をテーマにしたものを一流のスピーカーが話すだけでなく、子供のスピーカーが登場して自分の考えをスピーチするので、同世代の子供がどのような表現を使って話すのか、刺激を受けるコンテンツです。ただし、英語の難易度は高めでテーマの専門性も高くなるので中学生以降の子供におすすめです。
英語力アップはコツコツと継続することで初めて実を結びます。無理ない範囲で、うまくポッドキャストを子供の英語学習の一つのツールとして取り入れ、楽しく英語を学んでいきましょう。