「小さい頃の音楽体験は、子供の成長に好影響を与える」
という言葉を耳にしたことがある親も多いかもしれません。たとえば胎教や寝かしつけでクラシック音楽を聞くと、母親もお腹の子供も心拍や血圧が安定し、ストレスが軽減され、想像力や創造性を豊にしてくれるいうことは以前から言われてきました。感受性や表現力、運動能力などさまざまな能力に良い影響を与えてくれるといわれる音楽ですが、近年の研究で特に注目されているのが、言語力との関係性です。音楽と脳、そして言語力、それぞれがどのように作用し合っているのか、また音楽が子供の英語学習に与えるメリットについても考えてみたいと思います。ノバキッドも音楽が英語学習に与える好影響に着目し、さまざまな動画をYouTubeで配信しています。そちらも併せてご紹介したいと思います。
音楽で活性化する脳
音楽は聞くだけでも、感情や血圧、脳神経に良い影響を与え、脳を活性化させてくれます。音を聴覚的に認識し、ハーモニー、音韻、旋律などの音楽を認知することで、前頭前野が活動するといわれています。さらにに楽器の演奏をすると、脳の広範囲の領域を使うので全身運動に匹敵するくらい活発な神経活動が行われ、脳が活性化されることがスタンフォード大学・ヴァーモント大学・南カリフォルニア大学・ジョージア工科大学等の研究結果で明らかになっています。楽器を演奏するためには、楽譜を見て音符を理解すること、それを覚えて、身体を使って演奏するという複雑なプロセスが求められます。そのため、以下のことが、結果として期待できることが、さまざまな研究でわかっています。
- 脳の発達が促進
- 記憶力・認識力の向上
- 視覚・聴覚の能力が向上
- 運動能力の向上
- 判断力の向上
- 肺機能の向上
音楽と言語習得の関係
音楽家の脳の解剖学的特徴は、数学者や物理学者などの脳の特徴にも共通しているそうです。数理的な面で能力を発揮する人が、同時に優れた音楽家であったり演奏家であったりする例は少なくありません。後者は言語能力と密接に関わる点であり、演奏家のなかには多国語を流暢に操る人も多くいます。
ある研究によると、4歳から6歳までの幼児64名を対象に音楽の聞き取り訓練が他の認知能力に与える影響を調べた実験では、20日の訓練期間で32名の言語能力が向上しました。具体的には、語彙が豊富になり、意味を答えられる単語の数が増えたそうです。ただし、知能テストや空間認知テストでは差がみられませんでした。
英語の力を伸ばすことで音楽の能力が伸ばされることを証明するという逆の研究もあります。フィンランドのユヴァスキュラ大学のRiia Milovanov氏とMari Tervaniemi氏は、英語の正確な発音を聞き取る力と、音楽の音そのものの聞き取り能力の関係を調べました。
実験に参加したすべての子どもたちが、8週間にわたって、週に5回、5~7分間の、英語の聞き取りトレーニングを受けました。主に、母語のフィンランド語には存在しないような英語の音を聞き分ける練習で、トレーニング前後に発音と音楽の聞き取りテストが実施されました。
すると、このトレーニングを通して、子どもたちの英語の音を聞き分ける能力が伸びたのはもちろんのこと、なんと音楽の音そのものを識別する能力まで伸びていました。これは特に、トレーニング後に英語力の伸びが大きかったグループにおいて顕著だったようです。外国語の習得と音楽が密接に関係していることが逆説的にわかるユニークな研究といえるでしょう。
たとえば、赤ちゃんは生まれたときから、言語を音楽のように理解しています。言葉の意味を理解する前に、言葉のリズムやメロディに反応するのです。赤ちゃんや幼児は、それらのリズムやメロディーの要素を使って、聞いた言葉を真似します。幼い子供がよく歌うように、大げさななイントネーションで話すのを耳にしたことはありませんか?
特に外国語の習得については、聞こえるがままにまねをするなどして歌を学習することが、言語習得の上で大きな助けになるともいわれます。母語・第二言語ともに、子供の言語能力を伸ばしたいのであれば、幼少期により多くの音楽を聞かせてあげられる環境づくりが極めて大切だといえるでしょう。
ノバキッドの動画で楽しく英語で歌って踊ろう!
音楽が脳を活性化し、英語学習にも大きく役立つのであればぜひそれを積極的に活用したいところ。英語の歌を楽しく歌いながら身体を動かせば、音感、リズムだけでなく語学力の上達にも繋がるのでまさに一石二鳥です。ノバキッドのYouTubeチャンネルの歌の動画ならリズムに英語に慣れていない、小さな子供でも音楽に合わせて英語の歌が楽しめる内容なのでおすすめ。
「Have A Pet | Do you have a pet?(私にはペットがいるよ、あなたは?)」の動画では、軽快なリズムに合わせていろいろな動物の名前や鳴き声を学ぶことができます。
「Head Shoulders Knees & Toes(頭、肩、膝とつま先)」の動画では身体のさまざまな部位の英単語が登場するので実際に身体を動かしながら歌うのもおすすめです。
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