新しい学年は毎年同じ質問で始まります。子どもに、どんなクラブや習い事をさせるべきか?そして、英語を選ぶ場合、たくさんの選択肢が出てきます…実のところ、年々、英語学習の低年齢化が進んでいます。つい最近まで、学校に通う生徒たちは、会話力の向上、学業の遅れを取り戻すこと、試験の準備、国際的な語学力テストの合格などを目的として、語学コースに通っていました。今では、子どもたちは学校で習い始めるよりずっと早く英語を学び始めます。いわゆる早期英語学習は、この10年で非常に人気が出てきました。3~4歳の子どもたちがコースを受講しているほか、場所によっては「お母さんといっしょに英語」と称した1歳児向けのグループもあります。
子どもが何歳から英語を学ぶべきかは、あくまでも親の判断に委ねられています!様々な観点からの意見がありますが、悪い副作用は認められていません。重度の発達障害がなく、通常の健康状態であれば、生後1年で外国語の学習を始めることができます。しかし、いくつかの重要な懸念事項については検討する価値があります。
まず第一に、年齢層ごとに違いがあること
それぞれの年齢層において、教える英語の内容についての優先順位があります。最年少の生徒の場合、英語の学習は、まず、発達段階の活動を通して行われます。子どもは、花の名前を覚える、数を数える、動物の名前を知る、服や食べ物のアイテムを知る、基本的な動作(跳ぶ、走る、飲む、食べる)など、身の回りの世界を体験・探索することで言葉を習得していきます。このよちよち歩きの年齢の幼児は、自分に向けられた言葉を理解し、それに反応することを覚えます。まだ、フレーズやフルセンテンスを覚えることはできず、個別の単語や、ジェスチャーや動きを覚えることになります。
英語に興味を持ち、本当の意味で好きになるのは、もっと年長の幼児になってからです。この時期には、すでに本格的な言葉によるコミュニケーションが可能になっており、日常的な場面を想定したロールプレイングゲームを学習の過程に取り入れることができます。この年齢では、文法的に正しいかどうかにこだわらず、子どもが英語で表現しようとすることを奨励する必要があります。教え方は、「状況的反復」の原則に基づきます。子どもたちは、繰り返される状況の中で先生の言葉を再現し、繰り返すことで、状況の全体像と関連するフレーズを記憶に残すことができます。
これらのフレーズを意識的に変化させたり組み合わせたりする能力が身につくのは、その後、10~12歳になってからです(ただし、お子さんによって違います)。この年齢では、すでに十分なスピーチパターンが蓄積されているため、正しいスピーチパターンを選択することができます。
第三に、インタラクション
子どもの短期記憶は大人と同じではありません。すぐに疲れてしまい、自発的な注意力は学齢期になってようやく発達しますが、それでも長期間維持することはできません。そのため、子ども向けの英語レッスンを行う際には、テンポの良いレッスンや頻繁にアクティビティを変更することが定番となっています。また、ボディランゲージの使用は、TPR(Total Physical Response、全身反応)、つまり体全体で物事を記憶することを引き出すため、重要な意味を持ちます。ゲームやダンス、歌などは、さまざまな感情や色々なタイプの記憶を引き起こすため、よりよい吸収を助けます。言語が体全体で吸収されるのです。
第四に、ゲーム形式
今や、大人も子どもも遊ぶのが大好きです。就学前の子どもたちにとって、遊びは主となる学習形態です。 就学前の発達に関する活動は、すべてゲームの形で行われます。子どもは遊びながら母国語を覚えていきます。遊ぶことはいつでも楽しいものです。そのため、ゲームや遊びのテクニックを英語の授業に取り入れる必要があります。就学前の子どもたちは、言葉を学ぶのではなく、「英語で遊ぶ」―これが普通です。小さな子どもたちは、ゲーム形式で英語が出てくれば、英語を怖れなくなり、言語を学ぶことはつまらなくて難しいことだと思わなくなります。10~12歳の小学生は、ゲームをきっかけに、自発的に英語を使って会話できるようになります。
- ゲームの最大の目的は勝つことですが、英語が話せないと勝てません。
- ゲーム中は、特別な信頼感のある雰囲気ができるので、話すことが怖くありません。
- ゲームの中では、フレーズが繰り返されるので、記憶に残りやすくなります。
- ゲームが楽しいので、子どもたちの英語学習のモチベーションが上がります。
上記のポイントは、子ども向けの良質な英語レッスンの指標となります。しかし、もちろん、授業が適切なレベルで行われているかどうかを評価できるのは、専門家だけで、一般の保護者にはできません。英語コースを選ぶ際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか?宣伝の英語コースは、常に可能な限り良く見せようとします。また、レビューも非常に賛否両論に分かれることがあります。英語の場合、すぐにお子さんに好きになってもらう必要があります。2回目のチャンスは与えてくれない可能性があるからです。
私たちのアドバイス:
はじめに
ご自分のためではなく、お子さんのためにコースを選んでいることを忘れないでください。だからこそ、お子さんの意見を考慮に入れる必要があるのです。お子さんと一緒にオープンハウスに行ったり、オープンクラスに参加したり、ただ立ち寄ったりするだけでも、その場所や先生のことをもっと知ることができます。用意されているプログラム、年齢層、クラス、方法論、教材などについて聞いてみましょう。お子さんに他の子どもたちを見せ、子どもたちがクラスで楽しんでいるかどうかや、レッスン中の全体的な雰囲気を見てみましょう。学習目標は何か、ほかにどんな活動をしているのか(コンテスト、お祝い、ワークショップ)などもきいてみましょう。これは、学習環境や子どもたちと先生との間の対人コミュニケーションを形成するものであるため、重要なことです。
その場にいられない場合や、オンラインコースを選択した場合は、公式サイトやレビューなどからこれらの情報を「探索」してみてください。
「活動の様子」を見る
必ずトライアルレッスンに申し込んで、お子さんにレッスンについて詳しく教えてもらうようにしましょう。できたら、クラスを見学する許可を得ることです。先生が子どもとどのように接しているか、レッスンがどのように始まっているか、先生がどのように子どもを巻き込んで反応を得ているかを観察しましょう。すべての子どもたちに先生の目が行き届いているかどうか、誰かがほかのことに気を取られて活動に参加していない場合はどうなるかを見てみましょう。レッスンはターゲット言語(ここでは英語)で教えられるべきであり、レッスン中は英語での会話が圧倒的に多いことが求められます。子どもたちがどのように課題に参加しているか、どのようなビジュアルが使用されているか、どのくらいの頻度で課題が変更されているかを見てください。
お子さんが英語に興味を持つかどうかは、60% は先生の力にかかっています。中高生になるまでは、子どもたちは、なぜ英語を学ぶ必要があるのかをあまり考えません。しかし、先生が好きであれば、頼まれたことは何でもするし、先生が決めた遊びもするでしょう。お子さんが一人で体験レッスンに参加した場合は、レッスンの何が良かったのか、何が悪かったのかを必ずきいてください。もし先生が気に入らなければ、他のコースの別の先生をお願いしましょう。
話すのは誰か?
通常、英語学習の目的は会話力を身につけることですから、レッスンの中心となるのは「話すこと」です。そして、先生だけが話すべきではありません。最近主流のコミュニカティブメソッドでは、最初のレッスンから生徒が会話力を使えるように授業が組まれています。もちろん、最初は先生の言うことを繰り返すだけでしょう。しかし、レッスンを重ねるごとに会話力が身に付き、先生の助けをあまり借りずに話せるようになっていきます。
子どもを教えるときには、コミュニカティブメソッドの他にダイレクトメソッドも使われます。これは、先生がすぐに子どもと英語だけを話し、母国語に戻さないというものです。この場合、子どもの脳は、英語の音声を認識するための適応期間を経て、慣れていきます。ちなみに、この期間は子どもの場合は非常に短いです。つまり、子どもたちは、自分が置かれた状況に英語で素早く対応することを学ぶのです。
お子さんの進歩はしっかりと観察する必要があります。お子さんが喜んでコースに行ったのに、ずっと時間を無駄にしていたのでは、親御さんは気に入らないことでしょう。通常、子どもたちは、レッスンでやったことや学んだことを家でも無意識に繰り返します。歌を歌ったり、英語で数を数えたり、英単語を言ったりするようになるかもしれません。年長のお子さんはもっと控えめですが、先生に聞いたり、もう一度レッスンをお願いしたりするとよいでしょう。
なぜ英語を学ぶのか?
親御さんの期待と、コースの教育プログラムの目的が一致することが重要です。学校での学業成績に大きな問題を抱えている子どもに、会話能力を教えることが優先されている語学コースを選んだとしても、子どもの成績を向上させることは絶対にできません。ですが、親御さんが問題の原因を探り、子どもの問題は(様々な理由で)単に学校での英語が好きでないという事実に関係していることを理解すれば、学校外のレッスンで子どもの興味を引き出すことは可能です!
子どもの英語に対する意識が変わり、興味を持つようになれば、自分の価値観を見直し、学校の英語の授業を見直すこともできるでしょう。しかし、これには時間がかかります!また、追加授業の目的が試験や語学テスト対策であれば、専門的なコースが必要になることも忘れてはいけません。コースのプログラムは、単に会話スキルを教えるだけではなく、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの4つの側面すべてで構成されています。
まず第一に、レッスンは適切なペースであること
個人レッスンが個人と呼ばれるのには理由があります。それは、すべての子どもたちが個人であることを考慮しているからです。目標を達成するためには、すべてのトピックを急いで終わらせるのではなく、体系的な改善が必要です。教材を吸収する割合は、それぞれの子どもの心理生理学的な特性によって決まります。復習が必要な場合は、先生は繰り返したり、説明を増やしたり、学習内容を強化しなければなりません。あるいは、その逆なら、子どもがすでに学んだ内容を復習するのではなく、先に進めます。また、セッションの時間についても同様です。もし子どもが30分だけで十分に情報を吸収できるのであれば、週に1~2回、1時間ではなく、週に3~4回、1回30分だけで成果を上げることができます。一番大事なのは、子どもがゆったりと過ごせることです。
第二に、子どもの個人的な興味を考慮すること
人は誰でも、自分が興味を持った対象について、もっと知りたいと思う気持ちを持っています。これはすべての子どもに当てはまるルールです。恐竜が好きな子は、恐竜の名前はもちろん、生息地や生態、特徴などもすべて暗記しています。字が読めなくても知っているのです!子どもは聞いた情報をすぐに覚えて、自分の趣味と関係があるかどうかを確認します。英語の学習も同じです。個人レッスンでは、子どもの興味に合わせて語学学習を組み立てることができます。例えば、ある子はサッカーが好きだとします。そうすると、先生は英語でサッカーに関する文章を探したり、好きなサッカー選手の日常生活について話したり、そのサッカー選手の趣味について話したり、住んでいる場所や好きな食べ物などを説明したりすることができるのです。そうすれば、子どもたちは英語のレッスンを楽しみにするはずです!
最後に、情報の認識の個々の特殊性を考慮すること
聴覚系、視覚系、運動感覚系などの学習者がいることはよく知られています。耳で記憶する人もいれば、目で記憶する人もいるし、触って記憶する人もいる、などなど。最近の子どもたちは、社会のデジタル化の影響を受けて、ほとんどが視覚的な学習者です。新しい情報の認識は、視覚的なイメージを通じるものに当てはまるはずです。したがって、言語のレッスンにはこのアプローチを採用する必要があります。しかし、視覚教材は、絵であったり、図であったりと様々なものがあります。 ほとんどの子どもたちは、生まれながらにしてヒューマニスト、技術通、アナリストのどれかに当てはまります。そしてこれは、教えるとき、特に個人レッスンのときに考慮すべき重要な点です。技術通の子どたちは、簡潔で、図や表の内容をよりよく理解する傾向があります。一方、ヒューマニストは、たとえ間違いを犯しても、おしゃべりをするのが好きです。そして、アナリストは常に自分の目で例を見る必要があります。
また、子どもたちは、読むのが好きな子とまったく読まない子に分けられます。残念ながら、後者が大多数です。そのため、先生は、積極的に開発されているエデュテイメント技術を活用して、子どもたちが学習プロセスに熱中するようにしなければなりません。
それを理解する最良の方法は、体験してみることです。例えば、4~12歳の子どもを対象としたノバキッド英語スクールを試してみるのもいいでしょう。初回のレッスンは無料で、ビデオレッスンや先生、指導法などの第一印象を得ることができます。今すぐ申し込みできますよ!