英語は正しい発音をしないと相手に理解されません。正しく発音することはとても大切なので、できるだけ習い始めの頃から正しい発音を身につけたいですよね。例えば、「sheep(羊)」と「ship(船)」のように、音の長さだけで意味の異なる単語や「rice(米)」と「lice(しらみ)」のようにrとlの発音が違うだけで大きく意味が異なる単語があります。発音を間違えると意味が通じにくくなってしまうので、正しく発音することは大事になります。今日はその中でも日本語にはない、thを正しく綺麗に発音するコツをご紹介します。
thの発音はなぜ難しい?
thの発音は日本語にない口の使い方をし、特に日本人にとっては「サ行」との区別がとても難しいと言われています。また、thには2種類の音があります。
英語のthの発音記号は?
thには2種類の音:/ð/ と /θ/があり、thの発音記号は/ð/ と /θ/の2種類があります。
- /ð/ the や father などの単語で使われる th の発音です。カタカナでは「ダ」や「ザ」に
近い音になります。
- /θ/ thank you や think で使われる th の発音です。カタカナでは「サ」に近い音になりま
す。
この2つの音の違いは「喉を振動させるかどうか」です。/ð/は喉を振動させる有声音です。「アイウエオ」を日本語で発音するときに喉に手を当ててみてください。喉が振動しているのを感じるはずです。/ð/もこれと同じです。もう一つのthの発音である/θ/は喉が振動しない無声音です。静かにしましょう、と注意するときの「しーっ」を発音してみてください。喉は振動していませんね。/θ/がこれと同じ発音になります。
ポイントは舌と上前歯:舌を上前歯から軽く出して発音
お子さんと一緒に“so”という言葉を言ってみてください。なお、[s]という音を発音するとき、舌は歯の後ろにあります。今度は舌先を歯の間に入れて、もう一度“so”と言ってみましょう。聞こえますか?これが私たちに必要なthの音です!
舌を動物にみたて、主人公にした、ちょっとした面白い物語を考えてみるのもいいですね。例えば、こんなお話はどうですか?実際に親子で口の中の舌を動かしたり、親がお手本をやってみせながら話すことがポイントです。
「昔々、あるところに小さなウサギ(舌)がいました。ウサギは何でもこわがるので、いつも家の中(口の中)に居座っていました。しかしある日、ウサギは自分の家から鼻の先を見せることにしました(舌の先を歯の間にくっつけます)。最初は少しだけ姿(舌)を出して静かな[θ]の音を発していましたが、勇気を出してもっと身を乗り出してみると、それはもう立派な[ð]の発音になっていました」。
ここにイラストでわかりやすくthの発音のコツを示すビデオ動画があるのでご紹介しますね!
いかがでしょうか?thの2つの発音のコツはわかりましたか?
すぐに完璧にできるとは思わないでください。この音をマスターするのは本当に難しく、うまくできるようになるには時間がかかります。
ノバキッドのレッスンはネイティブや準ネイティブの先生が教えるのでお子さまが小さいうちから正しい英語の発音を自然に身につけることができます。ぜひ無料体験レッスンから発音練習の一歩を始めてみてください。
またノバキッドの先生たちがおすすめしている英語の発音のコツをつかむ練習法は、英語の早口ことばです。ここでは、thの[θ]や[ð]の音を練習するのにとっておきのものをご紹介します。
- This is the sixth zebra snoozing thoroughly.
- Thirty three thousand people think that this Thursday is their thirtieth birthday.
お子さんがくり返し練習すれば、難しい英語の音もきれいに発音できるようになりますよ!