10月24日は国連デーとして一般的には知られていますが、2009年10月24日、「インターナショナル気候変動アクションデー」が環境NGO団体、350.orgによって組織され、 2009年12月の国連気候変動枠組条約会議( COP15 )に参加する代表者に大きな影響を与えました。以来、気候変動と戦う世界の日として人々が地球温暖化をはじめとする気候変動の問題について意識を高める国際的な啓発の日になりました。今日は気候変動問題について子供でもわかりやすく学べるものをいくつか紹介したいと思います。
ノバキッドは地球規模の課題について、子供の頃から積極的に考え、課題解決に向けてアクションを起こす子供たちを、英語教育の面から応援しています。
そもそも、気候変動とは?
答えはとても簡単です。それは、地球をとりまく大気層の温度が徐々に、広く、持続的に上昇することによって、地球の気候パターンが変化し、氷が解けたり海水面の上昇などの現象が発生することです。気候変動によって、次のような問題が私たちを襲うようになりました。
- 作物や食糧生産への損害
- 干ばつ
- 人々の健康へのリスク
- 異常気象(ゲリラ豪雨、ハリケーン、竜巻など)
- 大規模な森林火災の増加。
気候変動の主な原因は?
気候変動に影響を与えるものはたくさんあります。
地球の気候は、45億年前に形成されて以来、ずっと変化し続けています。最近まで、その変化の原因は自然要因でした。火山の噴火、地球の軌道の変化、地殻の変動(プレートテクトニクス)など、自然が気候に与える影響にはさまざまなものがあります。
しかし、現在起きている変化は、自然のサイクルでは説明できない規模と速さで起きています。現在、気候変動の主な要因は、化石燃料の燃焼などの人間活動によるものとされています。現代の私たちのライフスタイルは、気候変動を増大させたライフスタイルであり、大量のエネルギーの消費に大きく依存するライフスタイルです。また、急激な人口の増加により、森林伐採が進み、大気中に排出される二酸化炭素の量が増え続けていることも気候変動を後押ししています。
このビデオはNASAが子供の学習用に作成した英語のビデオですが、宇宙から地球のさまざまな場所をとらえ、気候変動が進んできた様子を教えてくれます。
どうすれば気候変動を食い止められる?
地球温暖化を100%回避することはできませんが、地球を保護し、それがもたらす可能性のある結果を和らげるためのガイドラインがいくつかあります。私たちのライフスタイルは気候変動の最大の原因なので、まず、自分たちのライフスタイルを変えていくことから始めていくべきかもしれません。
クリーンエネルギーの消費と消費のサポート:
石炭や石油という化石燃料ではなく、再生可能エネルギーの割合を増やすことが急務とされています。風力、太陽光発電、水力エネルギー・・・原子力の問題も議論になっています。親子でどんなエネルギーが利用可能で、地球に一番優しいのかを調べたりするのもいいかもしれないですね。
できるだけ、公共交通機関、カーシェアリングを使用するか、汚染のない輸送手段(自転車まなど)を利用:
車を使わなければならない場合は、温室効果ガスを排出しない電気自動車の購入も一つです。温室効果ガス排出の大部分の原因が車や飛行機などでの移動や物資の輸送にあるとされています。
地産地消の食生活:
食品がどこから来て、どのように扱われたかを知ることも重要です。地元産の旬の食材の消費が輸送の際の二酸化炭素排出も減らせるのでおすすめです。また、家畜が森林伐採を促進するという理由からベジタリアンになる人も多いですが、なかなか肉をやめるのは難しいので、週に1回は野菜だけの日にしてみるとか肉の消費を減らすのもいいかもしれません。
ゴミを減らして、省エネ、リサイクルを心がける:
食べきれないほどの食品を買ったり料理し、腐らせて捨ててしまう・・・そんなことがないよう、無駄を見直す生活を心がけたいですね。家でどんな無駄が出ているか、どうずれば改善できるのか親子で話し合ってみるのもおすすめです。
気候変動をよりよく知るためのおすすめの映画
最後に、気候変動が自分の問題としてとらえるきっかけになる映画をいくつか紹介したいと思います。子供だけでなく、大人にもぜひみてもらいたいものばかりです。
「不都合な真実」:
2006年に公開されたドキュメンタリー映画。第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞・アカデミー歌曲賞を受賞した作品。アル・ゴア元米副大統領の地球温暖化に関する講演の映像と、変化する地球の映像や写真を織り交ぜた構成になっています。
「デイ・アフター・トゥモーロ―」:
2004年に公開されてからいくつも続編が製作されいるフィクション映画です。特に近年の洪水や山火事、自然災害をみていると「SFのようなことが現実に起こっている」と感じる人も多いはずです。フィクション映画もまた、気づきを与えてくれたり、環境保全の重要性を私たちに教えてくれます。
「アバター」:
2009年に公開され、2022年も新作が公開予定のシリーズ。先住民族や自然との共存を通じて環境保護の問題を訴えかけるフィクション作品です。監督のジェームズ・キャメロンは「エンターテイメントを通じて環境問題を啓蒙したい」とインタビューで述べており、それが体現された映画作品です。
ぜひ今年の10月24日は気候変動の問題を親子で一緒に考え、どうすれば解決できるかのアクションを起こす日にしてみてください。
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